2002/10/16 夜

・してはいけないこと、あってはならないこと

今回は堅いお話です。

他の話もまだ書き終わっていませんが、このお話は絶対に忘れないうちに書いておきたいので
あえて先に持ってくることにしました。長文・乱文はご容赦ください。


既に過ぎた話となりつつありますが、決してやってはいけないこと、忘れてはいけないことが
10/16日、発生してしまいました。

き戻りバグを利用したアイテム増殖、キャラクターの異常強化です

(詳細については、「ラグナの何か」さんの「ChaosサーバーアイテムDupe問題の一連の流れ」をご覧ください)


この日、シルはダンジョンの中からでてこなかったため、街でどのようなことが行われていたか、
直接見たわけではありません。

しかし、各情報系のホームページや、周りの方々の会話等から、今回の騒動を知ることとなりました。



本来、RPGと言うものの最大の楽しさは、苦労し、頑張り、頭にくることがあったりしながら
少しずつキャラクターを成長させていくことが一番の楽しみだと私は考えています。
もちろん、これはラグナロクに限らず、他のRPGにおいてもそれは変わりません。

今回、意図的にDupeやキャラクター強化を行った人たちは、レアアイテムが欲しかったのかも
しれませんし、どんな敵にあっても決して負けないキャラクターを作ってみたかったのかも
しれません。

しかし、バグやチートを利用して育ったキャラクターや入手したアイテム等は、その時、
その場での羨望や優越感等があったとしても、過ぎてしまえば後には何も残りません。

また、どんなに強いキャラクターができても、自分が負ける可能性のある敵がいなければ、
何も面白くありません。
もしそのようなキャラクターがいたとしても、すぐに飽きて、他のキャラクターを育てる壁にしたり、
時には他の人にいやがらせ(MPK等)をしたりする人もいるでしょう。

アイテムDupeにしても、本来レアアイテムとされている物が、簡単に手に入ったとして、
本当に嬉しいと思えるでしょうか?
自分の力で敵を倒し、そこから出たアイテムがレアな物だったら、もちろん嬉しいでしょう。
しかし、何の苦労も無しに、無限にアイテムを出す事ができる状態で入手しても、それで
本当に満足できますか?

RPGは、自分も死ぬ可能性があるというリスクを持ち、簡単には目的が達成できないからこそ、
それを成し遂げる楽しみがあり、続けていけるものと思っています。


今回の件については、大手の情報系サイトの掲示板でも、多数の意見が出されていました。
ガンホー社の対応・情報公開の遅さ、掲示板や周りに踊らされてアイテム増殖を繰り返した
人々、それを処分せずに転売している人々等、問題となっている部分はたくさんあります。

しかし、一番の原因は、バグの存在を公の場に公表したり、どのような結果になるかを考えずに
実行し、混乱に拍車をかける等、モラルの低さが問題なのではないでしょうか?

自分一人で楽しむゲームならば、裏技を使うのもいいでしょう。
しかし、ラグナロクの世界はMMORPGです。
今更言い直す必要もないですが、自分一人で世界が構成されているわけではなく、
大勢の人が参加しているゲームです。

人同士の喧嘩・もめ事等は、いずれ解決することができますが、バグを利用した反則、チート、
Botの利用等はゲームとして取り返しのつかない問題に発展することが十分あり得ます。

私自身は以前のチートZenyの蔓延により、露店からの購入はもとより、チャットでの交換すら
できない(交換できる物品を持っていない)状況にあったため、Dupeアイテム等に関する被害は
全くと言っていいほどありませんでした。
しかし、この騒動が発生したことにより、私にとって最も大切な友人や仲間達がchaosサーバや
ラグナロク自体から去っていったということが、一番悲しく、一番大きな被害でした。


この騒動以外にも、サーバの不具合によるキャラクターチェンジの現象が未だに残っており、
勝手に装備やアイテムを捨てたりする人がいますが、他人のキャラクターをいじることは
絶対にしないでください

あなたにはどうでもいいアイテムだったり、欲しいレアアイテムがあったとしても、
そのキャラクターの本来の持ち主にとっては、思い出深いものかもしれません。



今回に限らず、このようなことをした人、したいと思っている人には、自分の行動がどんな問題に
繋がるか、もう少し考えて欲しいと思います。
単にアイテムやZenyだけの問題ではありません。
人がいなくなっていくと言うことが、どれほど重大なことか理解できますか?



chaosサーバは依然として後遺症が残っていますが、問題が解消し、去っていった方々が
いつか戻ってくることを切に願います。



− 最後に −
これまで書いてきたことは、あくまで私個人の考えですから「それは違う」という意見も
当然あるでしょう。
異論のある方は、ご自分でサイトを立ち上げ、その意見を公表してみてください。
賛成・反対はともかく、自分の意見を公表できるということは、素晴らしいことだと思います。

                         最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

おまけ
騒動が起きていた頃のシル

ムナと戯れ中